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姫工房おきらく日記?
                      粘土で楽しくあそんでます。
妄想劇場
久々にここにきての変なタイトル。

ごめんなさい。

なんかパソコンに向かってもサーフィンしたり
ずっとyoutubeに入り浸ってたり、
ホームページもほったらかしで。

覗きに来てくれてた方ほんとにごめんなさい。

何を思ったか急に物語みたいなもの妄想しちゃって。

唐突ですが。文字にしてみたいと思います。

自分では純文学のつもりですが。

きっとどこかにはある話しかもしれません。

お暇な人はお付き合いください。




   金盞花の君


水色の空が静かに淡いオレンジ色に染まりだすころ。

店の中は一気に慌しくなる。

料理の仕込みや酒の用意。風呂焚きの男が薪を運ぶ。

躾のなっていない女の子達はケタケタ笑いながらおしろいを塗り、紅をひいてゆく。

ここは花街と呼ばれるところ。 

旅館、料亭とかかげているが、その実女の子達を買ってもらわなければ商売はなりたたない。

世が大正に入ってからはますますこういう商売はやりにくくなった。

国からは規制がかかり。どこぞかの宗教団体からは倫理について問われ。

しかし、面白いもので人間の欲を満たす商売は姿を変えながら続いてゆく。

ここの女将になってから、いつでもやめてやると思いながら20年近くたってしまった。

自分には未練のない店だが、ここに来る女の子達が不憫で続けてきた。

ま、女の子達からは鬼婆呼ばわりをされているが。

そのように振舞っているのだからしかたがない。

情けだけでは人はだめになる。


離れに足袋をとりにいくと、彼は庭先にたたずんでいた。

水色からどんどんオレンジ色に侵食されていく空気の中で。

彼の少し痩せた顔がオレンジ色に染まり、少しこけた頬に赤みがさしてくる。

年の頃は三十前後か。

それほど上背はないのだけど、手が長いのか着物の裄がたらないのか、袖口からでる細く長い手。

着流しが良く似合う。

華奢なように見えて広い肩。細い顎が華奢に見せるのか。

その顎には無精髭を蓄え、一文字に見える薄い唇がほんの少しの微笑を感じさせる。

ほどよく肉付きのいい高い鼻。

前髪が左目から頬にはらりとかかり、男に使う言葉ではないけれど、

儚げな美しさを持つ男。

「あきさん。そこでなにをしておいでだい?春とは言っても今日は寒い。」


ゆっくりと彼は振り向いた。左目にかかる前髪が風にやわらかく揺れ。

その奥に朝方見る下弦の月のように優しい眼差しがあった。

「ああ、おかみさん。」

少し高めのやわらかい声で、ものをいうのは苦手なのかこごもるようにはにかみながら話す。

「金盞花の花が咲きましたよ。おかみさんの好きな花だって聞いてたんで。
手折らず、呼びに行こうと思っていたところです。」

軽いめまいのようなものを感じながら庭先にすすむ。

彼がはじめて来たのは、この庭の裏木戸からだった。

土砂降りの雨の中に彼は倒れていた。

普通なら得体の知れない男を家にあげるわけにはいかない。

叩き出すつもりで

「誰かきとくれ。」

叫んだものの、雨に打たれ消え入りそうな彼の横顔を見たとき、とっさに。

「誰か手をかしておくれ。」

店の若い者が飛んでくる。

「誰です、こいつ」
「いいから、早く中へ、ひどい熱だよ。」
「いき倒れだったら何かと迷惑ですぜ。」
「いいから!!あたしの言うことがきけないのかい!!」
金きり声に横っ面をはたかれた若い者はあわてて彼を抱えあげた。

禿(かむろ)をお医者のところに走らし。
火鉢に炭をくべ。
もたもたしている若い者に布団を運ばせ。
ただ、助かってほしいとそれだけで。

三日もしたころようやっと彼は気がついた。

一応自分の甥っ子ということで店の者たちには納得させた。

多くを語らない彼は、どうやらあきという名前で絵描きらしい。

旅を続けながら絵を描いているという。

身体がしっかりするまで居たらいいと自分が言うと。

嬉しそうに申し訳なさそうに

「お世話になります」と微笑みながら言った。

このときから自分の軽いめまいが始まった。

世話になるお礼にと彼は、風呂の薪割りやら庭掃除やらまめに手伝いをしてくれる。

華奢に見えるのに片肌を脱いで薪を割る姿はかなり鍛えられている。

ふすまの隙間からなだれ込んできた娘達は口々に

「いい男だねぇ」

きゃっきゃ言う、娘達に彼は恥ずかしそうに微笑む。

ここはひりひりとしためまいを感じる。

「おかみさーん、あきさんおかみさんの間夫(まぶ)じゃないんだったらあたしにちょうだい。」

「甥っ子だって言ってるだろ。早く自分の部屋の用意しな。」

だれがおまえたちに触れさすかい。指一本触れさしゃしない。

そして自分自身も指一本触れられない。

自分にはまったく縁のないもののはずの、神聖なものと言う言葉が頭の中をよぎった。

ときおり絵を描いているようで、そのときは、見たこともない厳しい表情で机に向かっている。

ぞくっとする、めまいだ。


彼がここに来てふた月。そろそろ春が近づいてくる。
毎年ここに金盞花が咲くんだと彼に話すと。

「では、枯れることのない金盞花を贈りますよ。」

と彼はほほえんだ。





淡いオレンジ色だった空気がどんどん夜の戸張りへと近づく。

「風邪をひいちゃまずいから、早くお入り。」

「はい。ありがとう。」

そういいながらじっと彼は目を見つめてきた。

何か言いたげにしていたが。

自分がその視線にめまいを感じとても立っていられそうになかった。

そそくさと視線をはずし、店に急いだ。

私もやきが回ったね。あんな子ひとりに振り回されて。



うしろで、ことりと小さな音がした。

庭の裏木戸が閉まる音。

軽いめまいがおそう。


行ったんだな。


離れへと戻ってみると。

そこには彼の姿はなく、深いオレンジ色の空気の中に

一枚の金盞花の絵がゆれていた。


              完


ああ疲れた一気に書くって疲れるね。続かないや。
もっといろいろお話付けたしたいけど。
続編にしよっと。 

申し訳ない、もし最後まで付き合ってくれた人がいたら、お礼をいいます。

ありがとうございました。

いい男を妄想してお話作ってみたかったのです。

別バージョンでも。
でも出てくるいい男は同じ人なんですけどね。

片思いってなんかいいね。


不思議に思った方、今病気なだけです。じき正気にもどります。







ホームページはこちら

この記事に対するコメント

こんばんは!! ここまで追いかけてきちゃいました (;^^)ゞ

プチクレイアートとカワイイ猫ちゃんの素敵なブログをお持ちだったんですね~

この物語のいい男が誰なのか!? もちろん私はわかりますよ~(笑)

私があの方に惹かれる理由なんてきっと言葉では言い表せないだろうと思ってましたが...

なんとyasukoさんが寸分たがわず文章にしてくださってましたぁ~(ノ゚⊿゚)ノ

それにしても玄人もはだしで逃げだすほどの文章力!!! 実は物書きさんだったりしませんよね(笑) 

あー、次の小説早く読んでみたいです!! もちろん作中のいい男はあの方で...(笑)
【2012/04/05 21:24】 URL | かりん #- [ 編集]

かりんさんへ
ようこそお越しくださいました。

このブログもながらくほったらかしで。

なんだか急にこんなもの書きたくなって。

はずかしいんですけどね。ひとりで気味悪い笑いをうかべながら
書いてしまいました。

また、次回もあの方で。かりんさん絡みーので。いきましょうか。ふっふっふひっひっひ。

自分がこわいよー。
【2012/04/05 22:31】 URL | Yasuko #- [ 編集]


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